現場で生き生き働く派遣看護師さん

これまで不況が長引く中、企業の雇用方法はもちろん働く人が選択する働き方も大きく変わってきました。これまで医療現場はある意味″聖域”として、ほとんどの医療従事者は「常勤」と呼ばれる正規雇用が当然でしたが、今では医者だけでなく多くの看護師も「派遣」として働くことを選んでいます。最初は、命を預ける看護師さんが「派遣」であることに不安と驚きを覚えましたが、一人の派遣看護師さんに出会って印象と考えが全く変わりました。

 

生まれつき体が弱かった娘はとにかく入院することが多く、幼いころのお友達は小児病棟の「看護師さん」。特に、娘のお気に入りの看護師さんは、当時はまだ珍しかった「派遣看護師」でした。もともと常勤として数年間病棟現場に携わっていたけれど、常勤は休みも思うようにとれず夜勤も多く、看護師さん同士の人間関係で疲弊して体調を大きく崩したと一度だけお聞きしたことがあります。もちろん、ナースとしてのキャリアがしっかりされていたので娘への医療処置もとても的確で安心してお任せできたし、常勤の時にネックだった休暇、労働時間、人間関係がとてもドライになった分、勤務中は病棟の小さな患者のひとりひとりまでに明るい対応をしてくれてました。付添の親にもいつも声をかけてくれて、看病で疲れ切っていても元気をたくさんもらいました。

 

常勤の看護師さんは病棟の現場だけでなくたくさんの業務を抱えているようで、いつもどこかピリピリ緊張感があります。決して悪いことではなくミスがあってはいけない医療現場なので当たり前ですが、心も弱くなる入院患者と家族にとっては、時にはホッとできる心身に余裕のある看護師さんも必要な存在なのです。ハートフルで責任感とプロ意識が高い派遣看護師さんが増えているのは、とても嬉しいことです。